人を動かす(1)

2010.03.24 18:00

　暖かくなったり寒くなったりする日々が続きますが、いかがお過ごしですか？
　今日は人間関係研究の先覚者、Ｄ・カーネギーの「人を動かす」を紹介します。

　人を自分の思うように動かすためには、次の３原則を守る必要があります。
　①批判も非難もしない。苦情も言わない。
　②率直で、誠実な評価を与える。
　③強い欲求を起こさせる。
①批判も非難もしない。苦情も言わない。
　人は、たとえ自分が間違っていても、決して自分が悪いとは思いたがらないものです。
　人の過ちを正したりすると、相手は逆にこちらを恨みます。人を非難することは、天に向かって唾するようなもので、必ず我が身に返ってきてしまいます。
　それなら、人を非難する代わりに、理解するように努めましょう。
　どうして相手がそんなことをしでかすに至ったか、よく考えてみることが大切です。
②率直で、誠実な評価を与える。
　人を動かす秘訣は、この世にただ１つしかありません。
　それは「自ら働きたくなる気持ちを起こさせること」です。
　それを起こさせるにはどうしたら良いか。
　人は例外なく他人から評価されたいと強く望んでいます。この事実を忘れてはいけません。
　人を褒め、評価し、深い思いやりから出る感謝の言葉を与えること。
　これが、人を動かす秘訣なのです。
③強い欲求を起こさせる。
　人を説得して何かやらせたいのなら、まず自分に尋ねてみましょう。
　「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか。」
　我々は、自分の好きなものに興味を持ちます。
　その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えることで人は動くです。
　人を動かすということは容易なことではありません。
　自分が動く立場だったらどうしたら動きたいと思うか。
　そう考えて行動に移すことが1番の秘訣だと思います。